医学部再受験の合格実績豊富な専門予備校で対策するのが一番の近道です。
医学部再受験は社会人や他学部在学生がもう一度一般入試を受験して医学部に入り直すことです。
受験勉強を集中して行っている現役世代がライバルになるため、合格は決して容易ではありません。
しかも、医学部医学科は最も難易度の高い学科であり、高度な偏差値が求められます。
ここでは、医学部再受験の厳しさと、合格を実現するためのおすすめ医学部予備校を紹介していきます。
医学部再受験を決めた事を後悔しないように、ぜひ勉強を始める前に確認することをおすすめします。
医学部再受験は合格へのハードル高い
医学部再受験生はなぜ難しいと言われるのか。
ここでは、医学部再受験生にとって合格のハードルが高いポイントを3つ解説していきます。
年齢に寛容的でない大学もある
医学部再受験で気になるのが年齢差別ではないのでしょうか。
昔から医学部には、年齢に寛容である大学と、そうでない大学があることで有名だからです。
筆記試験で合格点に達していた50台の主婦が面接で不合格になった事件も当時は注目され、知っている医学部受験生もいるかと思います。
そして一番の転機になったのが、2018年に明るみになった東京医科大学の不正入試問題。
高年齢や女性というだけで不利な点数操作を行い、現役生や1浪生の男子を有利にしていた事件です。
この東京医科大学の年齢と女子差別問題を発端に、複数の大学でも入試差別を行っていたことが発覚しました。
これを機に文部科学省が全医学部を調査し、問題のある大学には指導を行いましたので、今は女性や3浪以上の合格者数も増えています。
しかし、この状況がずっと続く保証はなく、ほとぼりが冷めたら、また年齢に寛容的ではない大学がでてきもおかしくはありません。
したがって、年齢が不利ではない今のうちに医学部再受験生は合格してしまうことが成功へのカギとなります。
経済的余裕がなく選択肢が限られる
医学部再受験生は学費の安い国公立大学を志望する人が多いですが、国公立は安い学費を理由に偏差値は高め。
しかも、共通テストが必須なうえ、受験チャンスは前期と後期の2回で、後期は前期よりも難易度が上がるため、医学部再受験生にとっては実質1回のチャンスとなります。
医学部再受験生は、勉強から遠ざかっていた人も多いのでただでさえ必要な学習量が多いのに、共通テストの文系科目まで対策が必要なのは非現実的。
受験のチャンスも1年で2回しかないので、合格を実現できた医学部再受験生でも3年以上など長期間を要している人も少なくありません。
もし、私立大学を医学部再受験の選択肢に入れれるなら、入試科目は英語・数学・理科2科目の4科目で済み学習負担を抑えることが可能です。
私立大学医学部は併願受験が可能なので、医学部に合格できる学力まで伸ばせられれば、複数大学に出願することでどこかの大学へ合格できる可能性は高まります。
学費が高い私立ですが、奨学金や地域枠の貸与制度など充実している大学も多いので、合格へのハードルを下げるためにも、私立も真剣に検討してみることが重要です。
医学部合格レベルまで学力を上げることが困難
医学部再受験の場合、年齢を気にする人も多いですが、成功率が低い最もな要因は合格に必要な偏差値60以上まで学力を伸ばせない難しさです。
多くの医学部再受験生がドロップアウトしていますが、やはり受験勉強での挫折で、試験日までに十分な学力まで達していない人がほとんど。
若いときよりも記憶が衰えていたり、有効に活用できる時間が制限されていたり、そして、失敗したその後の末路を悲観したりと、医学部再受験生特有のハードルやストレスがあります。
偏差値60以上まで学力が伸ばせられたら、医学部再受験であっても合格できる可能性が大きく高まります。
しかし、これが一番ハードルが高く、合格を実現する医学部再受験生でも何年もかかっている人が多いようです。
おすすめは医学部予備校で対策すること
医学部再受験を成功させるには、合格できるだけの学力を伸ばすことが最重要事項。
学力があれば、医学部再受験に成功できる可能性が大きく高まりますが、一番難しいポイントでもあります。
実は多くの医学部再受験生は参考書を使って独学している人も多いですが、これでは非効率で長期の勉強が要求されるだけでなく、周囲のサポートがないためドロップアウトのリスクも非常に高いのが特徴。
そんな時に、合格の可能性がを高め、失敗のリスクを減らすには医学部予備校の利用をおすすめします。
駿台や河合塾などの大手を考える医学部再受験も多いですが、大手は医系コースが選抜制であることと、生徒の数が多く手厚いサポートが受けられないので、あまりおすすめではありません。
いっぽう、医学部予備校は入学条件に学力を考慮しないところが多く、誰でも医学部受験対策に特化した指導が受けられます。
また、少人数定員制を採用し、日々の学習管理と生徒一人ひとりに丁寧な指導が提供できる体制を徹底している医学部予備校が多いので、短期間でも大幅な偏差値アップが期待できます。
独学と違い、学費が必要になるだけでなく、駿台や河合塾と違いサポート体制も手厚いから費用負担が決して軽くはありません。
しかし、本気で医学部再受験を成功させたいなら、成功率の高い医学部予備校で勉強することが一番の近道となります。
東京で医学部再受験の対策に強い専門予備校
東京都内は、全国で一番医学部予備校の数も多く、中には医学部再受験生の指導実績・合格実績が豊富な予備校も数多く存在しています。
選択肢としては非常に恵まれているので、東京で医学部再受験を目指す人は、医学部予備校で対策することをおすすめします。
とは言っても医学部予備校の数が多いので、ここでは医学部再受験の合格実績が豊富な予備校を厳選して紹介していきましょう。
四谷メディカル
四谷メディカルは、東京の麹町にある医学部予備校で、ハイレベル講師陣が集まっていることで有名。
特に、多浪生や医学部再受験生の指導経験が豊富で、これまでも多くの生徒を合格へと導いています。
医学部再受験生の場合は、何が課題でどんな学習計画を組めば熟知しており、生徒一人ひとりの性格や学力に応じて1年で合格が実現できるようサポートしてくれるのが特徴です。
また、医学部入試で差がつきやすい数学の指導力に自信があり、数学を極めることで受験を有利にすることができます。
アットホームな環境下で面倒見の良い指導を行う四谷メディカルは、学費は少し割高ですが、1年で医学部再受験を実現できる環境が用意されています。
野田クルゼ
野田クルゼは、東京の御茶ノ水で50年以上の指導実績を誇る伝統ある医学部予備校です。
東京では中学受験などで有名な早稲田アカデミーの系列で、講師や授業の質が高いと評判。
やはり、医学部予備校激戦時代のなか、50年以上もの間、合格者数・人気共にトップクラスを維持している実績が信頼の証です。
また、野田クルゼは、私立だけでなく国公立大学医学部の合格実績も医学部予備校の中では豊富な点が医学部再受験生には魅力ではないのでしょうか。
国公立大学医学部を目指すコースは選抜になりますが、旧帝大をはじめ難関大学へ多くの合格者を輩出しています。
医学部再受験の指導実績も豊富なので、候補の1つに入れてみることをおすすめします。
進学塾ビッグバン
進学塾ビッグバンは、野田クルゼと同じく東京の御茶ノ水に校舎を設置する医学部予備校です。
もともとは、大阪を拠点とする医学部予備校でしたが、御茶ノ水でも豊富な実績をあげています。
厳格な学習管理と圧倒的な勉強量が有名で、1日12時間以上の校内学習を強制し、同じ単元を3回繰り返すという徹底ぶりです。
嫌でも勉強できる環境なので、勉強量の確保が必要な医学部再受験生にとっては理想的な環境だと言えます。
講師も大手で活躍するプロが在籍しているなど、授業の質も高いと評判です。