大学医学部に入学してから何年で医者になれる?

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日本では6年制医学部を卒業して何年後に一人前の医師として活躍できるのでしょうか。

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大学医学部に入学してから何年で医者になれる?

医師になるためには医学部を卒業して医師国家試験に合格することが条件です。

合格すれば医師免許を与えられますが、医師として働くにはさらに2年以上の研修期間を経なければなりません。

ではいったい一人前の医師になるまで何年かかるのでしょうか。

ここでは、医学部入学から卒業までのカリキュラムと、卒業して臨床医になるまでの流れを具体的に紹介していきます。

日本の医学部医学系は6年制

医学部の修業年限は何年かをご存じの方は多いと思いますが、他の学部より2年多く6年間と定められています(教育基本法の第87条第2項)。

医師になるためには医師国家試験に合格しなければなりません。

国家資格の中でも最難関とされる試験に通るだけの知識や技能を6年かけて習得していくことになります。

入学時から卒業までの教育課程(カリキュラム)は年々多様化しており、細部は大学によって異なりますが、標準的なカリキュラムは次のようになります。

医学部の標準的なカリキュラム

1~2年次  全学部共通の教養科目、専門基礎教育科目、早期臨床体験など。1年次で医学に対する目的を明確にし、2年次では多岐にわたる基礎医学を学ぶことで科学に対する興味を育てる。
3~4年次 基礎医学教育、臨床医学。3年次4年次はチュートリアル(少人数で討論を重ねながら課題を解決する学習方式)で、医師に不可欠な問題解決能力および自主学習能力を養う。
CBT 実施 4年次まで基礎医学や臨床医学を学び、4年次の8月から翌年2月にかけてCBT(医学知識評価共用テスト)を受ける。この試験の合格を経て5年次に進級する。
5年次 臨床実習。小グループですべての診療科を1~2週間ずつ回り、現場を体験する。この段階で初めて医療に参加することになる。
6年次 臨床実習、卒業試験。臨床実習では、指導医のもとで患者さんと接し、医師として重要な技能や態度を体得する。卒業試験は10月から12月にかけて実施される。卒業試験に合格できないと翌年の医師国家試験を受けることができない。

ストレート卒業率が高い大学と低い大学に分かれる

文部科学省の調査結果によると医学部で留年する学生が増加しています。

その最大の理由は「医学部は基本的に全科目が必修で、1つでも落とすと進級不可」という医学部特有の教育制度にあります。

ただ、どの大学の医学部も留年率が高くなってストレート卒業率が低下しているわけではなく、ストレート卒業率の高い大学、低い大学に分かれます。

下表は文科省のデータに基づいて作成したストレート卒業率ランキングより上位5大学と下位5大学を抜粋したものです。

医学部6年間でのストレート卒業率

※2020年 調査対象79大学

上位5大学 下位5大学
1位 大分大学医学部  100% 75位 日本大学医学部 78.5%
1位 東邦大学 医学部 100% 76位 杏林大学医学部 68.5%
3位 愛媛大学医学部 99.0% 77位 島根大学 医学部 67.9%
4位 和歌⼭県⽴医科⼤学 97.6% 78位 川崎医科大学 65.8%
5位 順天堂大学 医学部 96.1% 79位 帝京大学医学部 65.0%

留年する学生に共通することとして、「そもそも医師という職業に向いていない」というミスマッチングがあげられます。

そのほか、医学部受験で燃え尽きてしまって休学するケースも少なくないといわれます。

海外医学部の卒業事情

日本で医者になるには、海外の大学医学部を卒業して日本の医師国家試験を受けるという選択肢もあります。

日本人の医学部留学生を受け入れている主な大学の教育制度について見てみましょう。

ハンガリー

東ヨーロッパのハンガリーでは4つの国立大学が留学生を募集しています。

授業は英語で行われますが、医学部に入学する前に半年~1年間の英語研修コースなどが設けられているので、授業を受けるのに必要な英語力を身につけることが可能です。本コースの医学部の修業年限は日本と同じ6年です。

しっかり自己管理を行い、まじめに勉強すれば6年での卒業は難しくないといわれます。

ドイツ

医学部の授業は英語ではなくすべてドイツ語で行われるため、ほとんどの大学でDHS(大学受験のためのドイツ語テストという意味)が課され、合格した人だけが出願することができます。

医学部は6年制で、卒業まで国家試験が3回あります。合格率は80%と高く、受験は2回しか認められないので、2回受けて落ちたときは専攻を変えるか転校せざるを得なくなります。

アメリカ

アメリカの医療水準は世界でもトップクラスとして知られています。

医師になるためには4年制の大学を卒業して学士号を取得してからメディカルスクールに進まなければなりません。

メディカルスクールは日本の大学院にあたりますが、4年制のため卒業まで合計8年かかることになります。

オーストラリア

オーストラリアには大学入試はありません。

日本の高校を卒業して留学するときは、ファウンデーションプログラムを受講します。

これは進学するために必要な基礎知識とスキルを学ぶ準備期間で、1年間が一般的。

アメリカのように大学を卒業してから医学部へ入学するケースが増えており、その場合は卒業まで最低7年間かかります。

このほかにもイギリスやフランス、カナダ、中国、韓国、フィリピンなどの医学部に留学する人も多くいます。

なお、海外の医学部を卒業して日本の医師国家試験を受けるためには、医師法に基づいて厚生労働大臣の認定を受ける必要があります。

卒業した医学部が日本の大学付属病院より規模やレベルが劣っている場合などは国試の受験資格を得られないことがあるので、留学する大学を選ぶ際はその点にも注意が必要です。

医者として臨床できるまで何年かかる?

医学部は他の学部のように所定の単位修得と卒業論文の提出だけでは卒業できません。

卒論はありませんがその代わり卒業試験が課せられます。

卒業試験は科目が多く、1~3か月ほどかけて実施されます。

卒業試験に合格しないと医師国家試験を受験することができません。

難関の医師国家試験の合格率が90%以上と高いのが特徴ですが、それは国家試験に合格できるだけの知識を有する学生しか受験できないからです。

国家試験に合格して医師免許を取得したあとは、研修医として2年間「初期臨床研修」を受けることが医師法で義務付けられています。

研究者を目指すなど診療に従事しない場合は臨床研修を受けなくてもよいとされています。

初期臨床研修では内科、救急医療、地域医療、外科、産婦人科、小児科、精神科が必修科目となっています。

初期臨床研修を修了すると保険医登録をして、医師として診療を行えるようになり、クリニックを開業することも可能です。

しかし、ほとんどの医師が専門医を目指して「専門医研修プログラム」に参加しますが、これは義務ではありません。

以前は「後期臨床研修」と呼ばれる3~4年間の研修でしたが、2018年から始まった新専門医制度によって専門医研修プログラムに登録して3~5年の研修を受けることになりました。

呼び名も「専攻医」に変わり、「研修医」は初期臨床研修医だけを指すようになりました。

このように、医学部に入学してから臨床できるまでの期間は、

  • 医学部6年+初期臨床研修2年=8年
  • 医学部6年+初期臨床研修2年+専門医研修プログラム3~4年=11~12年

の2パターンあります。

研修期間中は給料が支給されます。

支給額は研修先の医療機関によって異なり、大学付属病院の場合は年収350万円前後、臨床研修病院(市中病院)は年収450万円前後が一般的のようです。

一人前の医者になるまでに何年かかる?

初期臨床研修が修了すれば医者として働くことはできますが、大学附属病院や総合病院の勤務医であればまだまだ半人前扱いでしょう。

現役医者に実施したアンケートによると、自分が一人前の医者になったと思えたのはいつかという質問に、「免許取得後11年~15年」という回答が最多という結果が出ています。

年齢的には、浪人した人や留年した人、社会人になってから再受験した人などいろいろなので幅がありますが、だいたい30代前半です。

医学の進歩は目覚ましく、医師免許を取った後も日々の勉強を欠かすことができません。

しかし、それを乗り越えて患者さんから信頼される医者になれば、高い社会的地位を得るとともに、世の中の景気に左右されない安定した報酬が約束されています。

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