医学部医学科の偏差値ランキング【全国版】

東京をはじめ全国にある国公立および私立の医学部医学科を偏差値ランキングで難易度を比較。

日本で一番医学部設置大学が多い東京は、偏差値もトップから中堅、下位と様々な難易度の大学が集まっているので、志望校選びで恵まれた感興です。

また、東京は医学部受験対策を行う上でもメリットが大きいのが特徴。

今回は東京近郊にある国公立私立大学医学部の偏差値をランキングで紹介すると同時に、首都圏以外の全国の偏差値・難易度を解説していきます。

都内は医学科設置大学が多く勉強の拠点としてはおすすめ

都内は医学科設置大学が多く勉強の拠点としてはおすすめ

東京都内には医学部医学科の設置大学は国公立私立合わせて13大学と日本で最も多い地域です。

したがって、現役の高校生は難しいですが、浪人生は東京を拠点にして勉強することで、多くのメリットが得られます。

特に、医学部予備校選びや入試の際に大きな恩恵を受けることができます。

合格実績豊富で受験対策に最適な医学部予備校も多い

東京は首都であり、多くの進学校が集まることから優秀な生徒も多く、受験熱心な家庭も多く受験産業が盛んです。

したがって、優秀な講師陣が多く集まり、医学部受験対策のニーズも高いことから多くの医学部予備校が開校しています。

合格実績が豊富な医学部予備校も多く、豊富な選択肢の中から自分にピッタリの環境が選べるのは高い学習効果を期待できるため、短期合格を実現できる可能性も高くなります。

実際に、全国から受験生が東京には集まり、第一線で活躍する講師陣から指導を受けて合格を実現しています。

東京会場を設ける医学部も多いので受験も便利

東京には医学部設置大学が多いですが、都内は医学部を目指す受験生が非常に多いことから、私立の地方大学も東京に試験会場を設けていることが多いです。

東京で試験が受けらるなら移動の負担がなくなるだけでなく、直前まで慣れ親しんだ環境で最後の追い込みができるので、本番でも実力を発揮しやすいことになります。

2021年度入試では実際に下記の大学が東京会場を実施しました。

2021年度入試で東京会場を設けた地方私立大学一覧

大学名 所在地
国際医療
福祉大学
千葉県
愛知
医科大学
愛知県
岩手
医科大学
岩手県
藤田
医科大学
愛知県
金沢
医科大学
石川県
関西
医科大学
大阪府
東北医科
歯科大学
宮城県
埼玉
医科大学
埼玉県
大坂医科
薬科大学
大阪府
関西
医科大学
大阪府
近畿大学 大阪府
兵庫
医科大学
兵庫県
獨協
医科大学
栃木県
聖マリアンナ
医科大学
神奈川県
産業
医科大学
福岡県
福岡大学 福岡県
久留米大学 福岡県

東京近郊にある国公立医学部偏差値一覧(2022年度入試向け)

東京近郊にある国公立医学部偏差値一覧(2021年度入試向け)

東京近郊の国公立医学部偏差値ランキング

順位
医学部
医学科
所在地
系譜
偏差値
(河合塾)
1
東京大学 東京
帝国大学
72.5
2 東京医科
歯科大学
東京 旧制医学
専門学校
70
2 山梨大学 山梨 新設医大 70
(後期)
4 千葉大学 千葉 旧制
医科大学
67.5
4 横浜
市立大学
神奈川 旧制医学
専門学校
67.5
6 筑波大学 茨城 新設医大 65
6 群馬大学 群馬 旧制医学
専門学校
65

東京近郊には、国公立の医学部医学科は7大学で設置されており、難易度は他の地域に比べて非常に高いです。

やはり国公立は学費が安いため、偏差値最も低い群馬大学でも最低偏差値65を要するため高度な学力が要求されています。

また、国公立の場合、医学部の難易度は医学部の成り立ちである系譜・格付けが影響してきますが、東京を含めた首都圏や都市部では利便性が高く優秀な学生が集まりやすい理由から系譜に関係なく偏差値は高くなりがちです。

旧医学専門学校の東京医科歯科大学が国公立大学医学部のなかでは上位の偏差値に位置していることでも理解できるかと思います。

ちなみに、山梨大学医学部医学科は、優秀な生徒を集める理由で前期日程は実施しておらず、後期日程のみとなっています

そのため、東大など他の上位国公立大学を前期で落とした学生が殺到する傾向があり、他の地方国立大学医学部と比較すると難易度は非常に高くなっています。

もともと後期入試は募集定員が少ないため入試倍率が上がり偏差値も高いのが特徴です。

その他の国公立医学部偏差値ランキング

順位
医学部
医学科
所在地
系譜
偏差値
(河合塾)
1
京都大学 京都
帝国大学
72.5
2 大阪大学 大阪
帝国大学
70
3 九州大学 福岡
帝国大学
67.5
3 名古屋大学 愛知
帝国大学
67.5
3 東北大学 宮城
帝国大学
67.5
3 神戸大学 兵庫 旧制医学
専門学校
67.5
3 宮崎大学 宮崎 新設
医科大学
67.5
3 大阪市立大学 大阪 旧制医学
専門学校
67.5
9 北海道大学 北海道 旧帝国大学 65
9 奈良県立
医科大学
奈良 旧制医学
専門学校
65
9 京都府立
医科大学
京都 旧制
医科大学
65
9 金沢大学 石川 旧制
医科大学
65
9 岡山大学 岡山 旧制
医科大学
65
9 名古屋
市立大学
愛知 旧制医学
専門学校
65
9 新潟大学 新潟 旧制
医科大学
65
9 長崎大学 長崎 旧制
医科大学
65
9 熊本大学 熊本 旧制
医科大学
65
9 信州大学 長野 旧制
医学専門学校
65
9 滋賀
医科大学
滋賀 新設
医科大学
65
9 浜松
医科大学
静岡 新設
医科大学
65
9 山口大学 山口 旧制医学
専門学校
65
9 愛媛大学 愛媛 新設
医科大学
65
9 旭川
医科大学
北海道 新設
医科大学
65
9 秋田大学 秋田 新設
医科大学
65
9 島根大学 島根 新設
医科大学
65
9 琉球大学 沖縄 新設
医科大学
65
9 三重大学 三重 旧制医学
専門学校
65
9 鳥取大学 鳥取 旧制医学
専門学校
65
29 岐阜大学 岐阜 旧制医学
専門学校
62.5
29 広島大学 広島 旧制医学
専門学校
62.5
29 和歌山
県立
医科大学
和歌山 旧制医学
専門学校
62.5
29 福井大学 福井 新設
医科大学
62.5
29 大分大学 大阪 新設
医科大学
62.5
29 鹿児島大学 鹿児島 旧制医学
専門学校
62.5
29 佐賀大学 佐賀 新設
医科大学
62.5
29 富山大学 富山 新設
医科大学
62.5
29 札幌医科大学 北海道 旧制医学
専門学校
62.5
29 香川大学 香川 新設
医科大学
62.5
29 高知大学 高知 新設
医科大学
62.5
29 福島県立
医科大学
福島 旧制医学
専門学校
62.5
29 徳島大学 徳島 旧制医学
専門学校
62.5
42 山形大学 山形 新設
医科大学
57.5
弘前大学 青森 旧制医学
専門学校
-

※弘前大学は二次試験が2021年度入試より総合問題となったため算定なし

東京近郊にある私立医学部偏差値一覧(2022年度入試向け)

東京近郊にある私立医学部偏差値一覧(2021年度入試向け)

東京近郊の私立医学部偏差値ランキング

順位 医学部
医学科
所在地 偏差値
(河合塾)
1 慶應義塾
大学
東京 72.5
2 東京
慈恵会
医科大学
東京 70
2 順天堂大学 東京 70
4 日本
医科大学
東京 67.5
4 防衛
医科大学校
埼玉 67.5
4 東京
医科大学
東京 67.5
4 昭和大学 東京 67.5
4 東邦大学 東京 67.5
4 日本大学 東京 67.5
4 自治
医科大学
栃木 67.5
11 杏林大学 東京 65
11 帝京大学 東京 65
11 東京女子
医科大学
東京 65
11 東海大学 神奈川 65
11 国際医療
福祉大学
千葉 65
16 聖マリアンナ
医科大学
神奈川 62.5
16 北里大学 神奈川 62.5
16 埼玉
医科大学
埼玉 62.5
16 獨協
医科大学
栃木 62.5

私立大学医学部医学科は、東京近郊に11大学で設置されており、他の地域に比べて数が圧倒的に多く、豊富な選択肢から志望校を選べるのが魅力です。

私立大学医学部の場合、最も偏差値に影響してくるのは学費の安さとなっています。

御三家と呼ばれる慶應義塾大学、東京慈恵会医科大学、日本医科大学は歴史が古く実績も豊富なので上位校として有名ですが、あとは学費の安さが人気を左右し偏差値にも影響してきます。

順天堂大学は今では偏差値70を誇る御三家に匹敵する医学部ですが、以前は中堅レベルの医学部でした。

それが、学費の大幅値下げを行い6年総額2000万円程度に設定したことで、優秀な学生の獲得に成功し今では偏差値上位の御三家と合わせて四天王と呼ばれたりもしています。

2018年度は日本医科大学も学費を大きく値下げをしたことで、順天堂大学や東京慈恵会医科大学と並び偏差値70まで上昇。

他にも、日本で最も新しい国際医療福祉大学は学費が私立大学最安の1,850万円だけあって、新設大学にもかかわらず偏差値は中堅レベルを誇っています。

逆に学費の高い医学部は偏差値が比較的下がるので、経済的に余裕がある家庭であれば高額な学費の医学部をあえて目指すことで合格の可能性を高めることが可能です。

その他の私立医学部偏差値ランキング

順位 医学部
医学科
所在地 偏差値
(河合塾)
1 産業
医科大学
福岡 67.5
1 大阪医科
薬科大学
大阪 67.5
1 関西
医科大学
大阪 67.5
4 近畿大学 大阪 65
4 愛知
医科大学
愛知 65
4 東北医科
薬科大学
宮城 65
4 藤田
医科大学
愛知 65
4 久留米大学 福岡 65
4 福岡大学 福岡 65
4 金沢
医科大学
石川 65
4 兵庫
医科大学
兵庫 65
12 岩手
医科大学
岩手 62.5
13 川崎
医科大学
岡山 60

偏差値だけでは医学部に合格できない


医学部入試は、偏差値がクリアできてもその後の対策が不十分であれば、合格できないことも多々あります。

東大理三に合格できたのに、滑り止めで受けた慶応医学部が不合格だったなんてこともよく耳にする話です

では、偏差値と同様に注意したい対策や大学選びとはどんなことか、確認していきましょう。

過去問分析・対策が重要

医学部入試の場合、特に国公立大学医科大学や私立大学は各大学の入試傾向が非常に特徴的。

したがって、過去問などを活用して分析・対策しておかないと、初見では点数が伸びない傾向があります

ライバルは過去問で出題傾向をしっかりと理解し、対策しているため、同じ偏差値でも得点力が違います

駿台や河合塾の模試の偏差値がクリアしているからと言って対策を疎かにしていると合格できないケースも多いので、受験する医学部は赤本や予備校の対策講座を受講してしっかりと準備しておきましょう。

相性の良い大学が合格への近道

私立大学医学部の入試では、英語・数学・理科二科目が一般的ですが、配点比率がどの大学も同じではありません。

英語が高ければ、数学が高いなど、医学部によって多種多様

したがって、得意科目の配点比率が高い医学部ほど点数が伸びることも多いです

国公立大学医学部に至っては、共通テストの入試科目は同じですが、二次との配点比率が大学によって異なったり、二次試験の科目が異なったりすることがほとんど。

つまり、偏差値だけで受験大学を選ぶのではなく、自分の長所が活かせる医学部を受験することが合格への近道となるということです。

まとめ

今回は医学部の偏差値をランキングで紹介してきました。

また、医学部に強い高校も紹介してきましたので、現在は小学生や中学生で医学部を目指している方は、進学先の候補として参考にしてみて下さい。

医学部に強いだけあって、偏差値が非常に高い進学校ばかりですが、入学することで医師への最短ルートになるのは間違いなし。

早め早めの対策を心がけていきましょう。

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